レペゼン社会不適合者

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高ラ系のラッパーに胃もたれしてきた。同じ系統を連続で出し過ぎ。フリースタイルダンジョン解説(放送日2018年11月6日)

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2018年11月6日放送(放送日は11月7日早朝)のフリースタイルダンジョンの感想・考察です。前回で高校生ラップ選手権選抜チャレンジャー回が終わり、今回から新しいRECのスタートとなります。

先週はバトルの放送がなかったので1週開けて2週間ぶりの通常放送となります。今回の企画はROAD to Dungeonと称し8月のイベント『SUMMER BOMB 2018』で開催されたダンジョン出場権を懸けて行われたバトルの上位5名が登場します。

【放送毎随時更新・ダンジョン考察・感想はコチラ】

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TERU vs 裂固

今日チャレンジャーとして現れたのは第12回高校生ラップ選手権での活躍で一気に知名度を上げ勢いに乗るTERU(てる)が登場。そうです、「上か~らの太陽光発電」の人ですね笑。彼のテクニックはバトルシーンでもトップクラスを誇ります、とにかく上手いです。

対するは裂固。TERUの世代のバトルMCはやっぱり裂固を意識する人が多いのかTERUも名前を挙げていました。こういった最近活躍する若手がチャレンジャーの時は裂固が先人を切る時が多い気がします。

前の記事でも言いましたが、ぶっちゃけ前回までの高校生ラップ選手権選抜チャレンジャーのRECで、いわゆる最近の若手主流の''上手い''ラップを使うスタイルはお腹いっぱいだったのでTERUが出てきた時は正直「またこれ系か(-_-;)」ってのはありました。

まぁでもコレは俺の個人的な感覚なんで、サマーボムの予選を勝ち抜いてダンジョン出場権を得たTERUは何も悪くないんですがね笑。とにかく彼のラップは上手いので今回もその卓越したスキルを見せてくれるでしょう。

 

ではバトル考察です。裂固の最初のバースがとても良く、いいところ付いたな~って感じで先制ジャブとしては申し分ない入りだと思います。裂固は出だしから口喧嘩勝負を誘っていましたね。

しかしTERUはそれには乗らずいつも通りのハイレベルなライミングと変則フロウで対向します。裂固が仕掛けた論破合戦には付き合わずあくまでラップの技術やノリの良さをアピールするパフォーマンスをしていました。

今回のTERUのラップは全体的に誰にでも言える様な凡庸性の高い内容が多くてトップオブザヘッド感はあんまないんですが、そのテクニックだけでこのバトルは一点突破してしまいました。特に第2バースですね、あれはホントに上手かったですね。

相手のバースの最後の文字だけを借りてそこから繋げて押韻し、後半はフロウを変えて最後に落とす。これもよく見るパターンではあるんですがその魅せ方が非常に上手かった!そのインパクトで全部持って行きました。

勝負はTERUの1発クリティカル勝ちです。勝因は前述の通りかなと思います。裂固もカッコよかったので大差という印象はなかったのですがクリティカルになってしまいましたね。これぞまさにTERUって感じのラップをカマしていました。

 

TERU vs 呂布カルマ

次に登場したモンスターは呂布カルマです。前回のRECでは出番なしだったんで結構久しぶりですね。輪入道がさっきのバトルに納得いってなさそうだったんで輪入道でも面白そうでしたけどね。

呂布カルマはこういったテクニック先行型のMCにめっぽう強いです。もともと呂布カルマは「小手先の韻ばっか踏むラップだせえ」という主張で脚光を浴びたMCでもありますからね。

さらに相手が若手だとその効果はさらに増すのでTERUにとっては相性が良くない相手と言えます。最近はけっこう呂布カルマも踏んでますが昔は本当に主張力のみで勝っていったバトルも数多くあります。詳しくは上の解説記事でおさらいして下さい。

 

バトル考察です。このバトルは予想通り、TERUがいつものテクニカルなラップをカマしつつオッサンディス。それに対し呂布カルマが「最近よく見る焼き増しのスタイルだろ?」という主張で戦っていく感じになりました。

よく見るこの構図での呂布の勝ちパターンは『自分の主張で相手のテクニックをどんどんと無力化していき最後には''相手がなんか頑張って韻踏んでるだけ''って印象にしてしまう』というのが定石化されていてこれで若手は大抵やられてます。

しかし今回のTERUは呂布カルマのラップを喰らってもなかなか無力化されずに中々の粘りを見せていたのは凄いです。TERUはこれまで通りテクニック面を押し出しての勝負でしたがラップのフィジカルでここまで呂布カルマとやれるのはホント凄いと思います。

逆に言うと若い人が呂布カルマ相手に口喧嘩の論破合戦して勝のは至難なので、そういうの無視して勝手に自分のやりたいようにラップやるってのは良い作戦かもしれません。それがガッチリハマったのがLick-Gでしたね。

しかし結局やはり戦いが長引くにつれて呂布のテクニック無力化効果が発動し始めた感じがあります。最終3ラウンド目では前述した通り『相手がなんか頑張って韻踏んでる』って印象が徐々に出てきていました。

これはもし仮にこの後4ラウンド、5ラウンドと続けたらどんどん差が広がるパターンですね。この毒のような呂布カルマ戦法に何人ものMCがやられていきました。かといって会話しにいっても厄介なんでやっぱり呂布カルマはめんどくさい(誉め言葉)です笑。

結果は3ラウンド目で呂布カルマのクリティカル勝ちです。TERUは負けてしまいましたが自分の良さをステージ上でアピールできたのではないでしょうか。くどいですが良くも悪くも『上手い』です。

やっぱり言ってる事がよく聞く言葉というか誰に対しても言えるような凡庸性の高いフレーズが多いので、どうしても仕込みっぽい印象が出てしまい即興感がほとんど感じられないのが弱点でもあるかなと思います。

とは言えまだまだ若いですしこれからどんどん進化していく事が期待できるラッパーの1人だと思うので、これからもシーンを盛り上げていって欲しいと思います。

 

今週の考察は以上となりますが、ハッキリ言って来週はマジでHARDY・TERU・G-HOPEみたいなザ・高ラ系上手いラッパーは勘弁して頂きたい!さすがに飽きるって!いや、ラッパーは何も悪くないんですよ。誰も得しないんだってコレは。

だってさ、アルバムとかでも10数曲あるのに同じ系統の歌ばっか連続で来たら飽きるっしょ?それって構成として微妙じゃないスか。ダンジョンも飽きられたくないならその辺の人選をもうちょい散りばめてバランスよくお願いします。届け!俺の声!って事で、来週も一緒に楽しんで見ましょう♪

【次週放送分の感想・考察はコチラ】