レペゼン社会不適合者

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裂固を挑発する超新星。女性軽視発言に対する椿の問題提起。フリースタイルダンジョン解説(放送日2018年2月6日)

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2018年2月6日放送(放送日は2月7日早朝)のフリースタイルダンジョンの感想・考察です。UZIに変わる新しい司会者が発表されるの来週でしたっけ?今日だと思ってたんでそれも楽しみだったんですが次にお預けでしたね。

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第12回高校生ラップ選手権王者

今日の最初のチャレンジャーは超絶スキルで『第12回高校生ラップ選手権』を制したチャンピオンCore-Boy(コアボーイ)です。大会優勝から一気に注目された超新星でルックスも男前、今後が期待される若手ですね。

『次世代』と紹介されていましたが彼の成り上がり方はまさにそれを象徴するもので一世代前の既存の現場主義とは違い、動画を見ながら独学でラップを磨きそのスキルをバトルに生かし高校生チャンピオンにまで昇りつめました。

 

彼のラップやインタビュー、ラジオを聞いていても言葉の使い方から連想されるのは育ちの良さを思わせる若年を感じさせない大人な振舞いでスター性を感じさせるところです。

良く言えば『インテリジェンス』悪く言えば『頭の良い大人びた若者』って感じですかね。しかしながら今回はバトルという事で好戦的な態度を示します。冒頭のコメントも彼のキャラが立っていましたね。

「調子に乗ってるモンスター達の鼻をへし折ってやりたいですね。モンスター1人1人の特徴やパターンに合わせた戦い方をすればまあ勝てるんじゃないかと思います」

「中でもぶっ潰したいのは誰ですか?」

「裂固君かな。裂固君は簡単に言えばラスボス般若さんまでの時間稼ぎみたいなものかな、って感じですね。裂固君が穴ですね」

 

言うね~コアボーイ君!

非常に温厚な好青年の裂固ですがこのコメント時の裂固の表情・・・怒ってる、怒ってるよ裂固(゚Д゚;)。でも自分は大好きですこの噛みつき方!やっぱ若手はこうじゃないとね。

 

 

Core-Boy vs 裂固

って事であれだけ言われたら出るしかないでしょう!現れたのはもちろん裂固です。このバトルも非常に面白かったですね~。裂固が感情的になるのはあまり見れないので、ファンとしてはそこを引き出してくれたコアボーイに感謝!

裂固は第一声から「調子に乗ってんのはテメエだろう?」とさっそく怒りのお説教タイムスタートです。しかしそんな事はまったく意に介さないコアボーイ、高学歴の人が学歴のない人を見下す時の様なあのイヤミ感がいいね。しかしまあ

ホントかわいくねえなコイツ(誉め言葉)

 

裂固が「Twitterで難しい言葉ばっか使いやがってインテリぶってんじゃねえよこのマセガキ」みたいな事言うんですけどそれに対するCore-Boyのアンサーは

「俺は別に言いたい事言ってるだけ、難しい言葉とか使ってねえ。俺がインテリジェンスとかお前らが自意識過剰に反応してるだけだろバカ」

いや~ホントかわいくねえなコイツ(誉め言葉)

 

この「俺自分で頭いいとか思ってないんで、、、別に普通っすけど。先輩何アツくなってんすか?」みたいな斜に構えた感じ、最高でした。コアボーイとても良かったんですが勝敗の方は裂固の一発クリティカル勝ちです。

主張の鋭さに加え感情を出しつつ押韻もしっかりこなす裂固のラップは見事で「調子に乗っている」という言葉を見事ブーメランで叩きつけました。でもコアボーイのラップもカッコ良かったです!

 

 

フィメール最強の戦う女、椿!

次に登場したのはおそらく現在女性のバトルMCの中では最強のラッパーである椿(つばき)の登場です。現時点(2018年)でUMBで県代表となり全国チャンピオンシップに進出した唯一の女性ラッパーであり自分も好きです(顔もw)。

作業着を着ての現場勤務という女性としては異色の経歴を持つ彼女ですが、HIPHOPでの彼女のプロップスは他のフィメールと比べてもべらぼうに高く、既存の男らしいHIPHOPが好きなフォロワーからも、女性ファンからも支持されるカッコイイ女、それが椿です。

 

まだまだ男性中心のHIPHOP業界ですが、ことMCバトルにおいてフィメールというマイノリティは『女』という事が武器にもなりますし、弱点にもなります。「男とか女とかそんなの関係ねえ」みたいなのは男女のバトルではよく耳にしますね。

しかし実際その呪縛から逃れる事はなかなか難しいと思っています。バトルが『自分自身を表現し、相手と向かい合う』という性質上、フィメールは女として生きてきた自分の生き様や在り方を出すしかありません。

なのでフィメールバトラーのアンチからは「女を武器にしてる」という批判が来るのですが、椿の場合はそういった『男が立ち入れない女性性』を武器にするという、したたかなスタイルからはかけ離れているところが好感度に繋がっているのではないでしょうか。

女性視点でしか分からない自らの価値観を押し出しつつも、イヤらしさを感じさせない正々堂々とした男らしさも兼ね備えているといった絶妙なバランスがとてもカッコいいラッパーです。音源もカッコいいので是非チェックしてほしいですね!

 

 

椿 vs 呂布カルマ

椿は前回の登場であっこゴリラ、FUZIKOというフィメール3人衆でダンジョンにチャレンジしています。その時はモンスター側も容赦なく、3人とも『女』という部分をボロクソに叩かれ負けています。

椿はそういったこの業界の女性軽視発言に対する認識の軽さに怒っており、そこを訴えていく事が彼女が今回ダンジョンにリベンジした理由でもあるとの事です。

かなりデリケートな部分を背負って乗り込んできたチャレンジャーですがモンスター側からしてもこれはやりづらい。って事で困った時はこの人に頼むしかない!呂布カルマ先生の登場です。

 

結果から先に言いますとこのバトルは2-1で呂布カルマの勝利となります。バトル全体を見て感じた事は、やはりこういった真面目な問題提起型の論争での呂布カルマはめっちゃくちゃ強いという事です。

椿が掲げたテーマは聞き手も感情輸入しやすいですし、なんて言って来るか楽しみだったんですが正直今回はその部分があまり伝わっていなかったというのが個人的な感想です。

ミソジニー(女性軽視)発言批判とは言ったものの全体的に主張が抽象的でしたし、モンスター陣の事を「気合の入ってねえ男連中」と言ってましたが、それは業界を背負った彼らに対する軽視かな、とも思ったりして軽くブーメランな印象でした。

 

しかしそれは呂布カルマが上手すぎてそう言った印象を聞き手に与えている部分もあるかもしれませんね。カルマはこのデリケートな攻撃をどう捌くのかと思いましたが、彼は女性に対するリスペクトを示しつつも「お前は女としてまだまだな」といったメッセージを椿にぶつけます。

「ジェンダーレス(男女差別を無くす)、変な思想。男・女、最高の制度。俺は男だからそれを見せてる。もし俺が女だったらもっと売れてると多分思ってる。お前は女のくせに情けねえな」

「男、女置いといてもお前は女の腐ったような卑怯者だって事だ。さっきからキャンキャン吠える、まるでヒステリックな女そのものだ。自分を偽るな」

上記の椿の紹介文で書いたような事と全く逆の印象を植え付けましたね。 

 

前回の放送で「俺はモテてるし色んな女を抱きまくってるぜ!」と言ったGASHIMAに対し呂布カルマが「俺は嫁と娘を抱いてる。男を下げる様な事はするな」というやりとりがありましたが、ストーリー的にこのバトルとも繋がっていてそこも良かったです。

女性審査員のLilyの「HIPHOPの現場は男だらけで椿さんの主張は肩入れしそうになります。けど、『女のくせに情けない』という言葉は女性に対するリスペクトだと感じました。『女だから情けないな』ではなく『女は凄いものなのに情けないな』といったメッセージ。私は女性ですが思想として呂布さんの方が上だなと思いました」

という解説が印象記でした。

呂布カルマの男偏差値がここ最近上がっていますね笑、、、と言いたいところですが呂布カルマのTwitterはヘイターの攻撃で軽く炎上している模様・・・。

 

まあ何はともあれこの試合も素晴らしいバトルでした!今日もなかなかの当たり回かなって感じです。ここ最近ダンジョンはハズさないですね!放送中止にならなくてホントよかったっすわ~

 

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