レペゼン社会不適合者

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盛り上がらない会場。正論言い合いバトルの時代は終わりつつあるのか。フリースタイルダンジョン解説(放送日2017年10月24日)

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2017年10月24日(放送日は25日早朝)のフリースタイルダンジョン感想・考察です。今回は前回ACE(エース)を倒し1回戦を突破した押忍マンのセカンドステージからの試合です。

 

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押忍マン vs 崇勲

押忍マンの2回戦の相手は崇勲です。前期のフリースタイルダンジョンでモンスターとしてサイプレス上野と3人タッグで挑戦した同門のずんぐりむっくり対決という事ですが、コレもし崇勲が帽子被ってなかったら2人が並んだフォルムはかなり見ごたえあったんですがね笑。

 

バトルの内容はそのずんぐりむっくり3人衆のリーダー、サイプレス上野に次ぐ2番手、副キャプテンを決めようぜ的な話でバースが進んでいきます。

押忍マンの「何で誰相手でもお前の試合こんな盛り上がらねえんだよ」という強烈なディスもあり、崇勲は「俺はモンスターとして今も進化中だ」という主張の返しで試合が展開していきました。

 

バトルは1ターンで終了、結果は押忍マンの1発クリティカル勝ちです。オーディエンスも視聴者も『どっちがチームの副キャプテンか?』というテーマに関してはそこまで感情輸入できないところではあるので、盛り上がりに関しては微妙な印象です。

 

あと、エローンの審査コメントでまたもやFRANKENがネタにされていました。

みんなフランケン大好きすぎwwホント愛されてるな~、

 

 

押忍マン vs 輪入道

 

3回線の試合は輪入道が登場、MU-TONに呂布カルマが敗北したので無敗モンスターはこれでFORKと彼の2人となりました。「押忍マンはバトルでは年下には容赦ない」とありましたが言われてみれば確かにそうですね。

押忍マンは正論力が武器ですから後輩とのバトルの方がスタイル的に攻撃力が増すのかもしれません。

 

バトルの方ですが、試合前の押忍マン対策として「年下に容赦ないので、こちらからは不用意な攻撃はしないで押忍マンの減点を狙う」との事でした。『相手の痛いところはつつかないでアンサーを上手く返してく』みたいな事ですかね。

 

たしかにその通り輪入道の最初のバースは定型的なラインを散りばめ、押忍マンをあまり刺激しないラップをしていました。が、しかし・・・2ラウンド目で急にスイッチが入ったように「お前なんで自分が冠番組持てねえのか考えてみな?」と強烈なディスをします。

この後「俺も本当は兄弟にこんな事言いたくねえ」とフォローが入ってるところを見ると、やはりバトルに勝つため本能的に相手の活動の隙を突いてしまうのだと思いました。

これは『FRESH!』の輪入道の番組『わにゅう道場』で押忍マンはアシスタントMCとして彼の番組に出ていますが、押忍マン自身は自分の番組をまだ持てていない事を引き合いに出した話から来ています。

 

やっぱちょっと2人ともやり辛そうでしたね。バトルMCはよく「仲間同士ではやりたくない」みたいな事を言うのですが、これは人間関係で誰もが持っている『相手に対して思うネガティブな部分』に触れなければならないからだと思います。

とても仲が良いパートナーでも他人である以上100%考えが同じじゃないって事は分かっていますから、そこは普段わざわざ言わなかったりします。

でもバトルだと「勝つ為にそれを言わなければならない時もあるんだな」と思わせる試合はちょいちょいあります。このバトルはそんな事を思わせるバトルでした。試合は2セット連続で輪入道が取り、モンスター無敗記録を更新しました。

 

 

口喧嘩よりカッコいいラップを求めている

ここでタイトルの『正論言い合いバトルの時代終わってきてる』論について話したいと思います。

このサイトでも何度か言及させていただいていますが、やはり今のファンがバトルに求めているのは相手を言い負かすことに特化したバトルではなくなってきていて、時間が進むにつれその風潮はどんどん濃くなってきました。

 

この正論言い合いバトル、つまり口喧嘩的なバトルはここ最近まで主流でしたし、お客さんもその言葉の駆け引きを見たい、って感じだったんですが、今はラップ自体の聞き栄えの良さを重視する時代に少しずつ移行してきた感があります。

MU-TONに人気があるのはまさにそれを象徴していますし、「俺はこうだ!お前はどうだ!」という応酬が単調なフロウで続く展開にはちょっと見る側も飽きがきているのかな?と思います。

 

ただですね、ラッパーも非常に大変です。こういったトレンドの流れは演じる側から見れば「勝手な事言いやがって」ってなりますし、発信側に感情輸入してしまう面も自分の中にはあるんですよね。

「客の求めるものやるのがプロだろ」って意見よくありますけど、アーティストは自己表現の追求者でもあるわけですから、その『自分のやりたい事』と『求められてる事』の部分で常に葛藤と闘っていると思うとやっぱなぁ~。

 

でもファンとしてはより興奮できるものを求めてしまう!まるでどんどんヘビーなドラッグに手を出すジャンキーのようにね・・・ラッパーには頑張って欲しい!

「頑張って欲しい、は?お前が頑張れエセ評論家」(AKLO『RGTO』SALUのバースより)

 

って事で来週の放送も楽しみですね!ターン数のルール変更も気になるところです。

 

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