レペゼン社会不適合者

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餓鬼レンジャー【ラッパー解説】九州エリアから一番手で全国区へ。独自のスタイルを貫く日本語ラップ界の異端児

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今回は2000年代初期に日本語ラップ界に現れた熊本発のラップグループ、東雲レコーズの餓鬼レンジャー(がきれんじゃー)の紹介です。

ポチョムキンさん・YOSHIさん(以下敬称略)のラップは当時のヒップホップファンにとっては青春であり、何よりワタクシKayan-DDがHIPHOPにハマったキッカケを作ったグループでもあります。つまり自分がこんなんなっちゃったのはこの人達のせいです。

 

2017年には現DJ陣に加えDARTHREIDER(ダ―スレイダー)と『マイカデリック』というグループで活動していたDJオショウが加わり現在は5人組で活動していて、昔はHigh Switch(ハイスウィッチ)っていう結構ラップもカッコイイDJもいたんですが現在は脱退しています。

という事で今回は自分にとってのラップの入口でもある彼ら餓鬼レンジャーの魅力を解説させていただきます。

 

 

「最先端か不確かな東京」

2000年くらいまでの日本語ラップシーンは東京が中心でネットもまだまだ発達していない為にファンは地方で活動するラッパーの情報を得る事がかなり困難な時代でした。

そんな中「HIPHOPは東京だけだと思うな」と自分のフッド(地元)を背負ったアーティストが次々と現れたのがこの2000年初期で、東京への対抗心を武器に各地から実力派が台頭し始めます。

 

名古屋ではTOKONA-XのいるM.O.S.A.D.やPhobia of Thug、関西では韻踏合組合やMAGMA MC's、北海道からはtha blue harb(ブルーハーブ)などなど、そして九州エリア熊本から最初に名を馳せたのがこの餓鬼レンジャーです。

彼らの当時の楽曲の歌詞やインタビューは東京に対する反骨精神が見え隠れしていて、現在当たり前のように使われる「地元をレペゼンする」という精神の在り方を示すいわば先駆け的存在と言えるのが彼らですね。

 

餓鬼レンジャーの『火ノ粉ヲ散ラス昇龍』にある「最先端か不確かな東京」というラインが自分は好きです。この曲は当時大流行して、確かこの曲が入っている1stフルアルバム『UPPER JAM』はオリコン20位内にランクインしました。

アンダーグラウンドのラッパーでこの売り上げは快挙です。ここから一気に全国区へとなっていきました。

 

 

圧倒的フィジカル

餓鬼レンジャーはまず単純にラップがめっちゃくちゃ上手いです。押韻技術がある程度進化しきった現在と比べても遜色なく、当時あそこまで韻を踏みまくりながら自在なフロウを操るラッパーはそうはいませんでしたね。

HIPHOP精神どうこうカルチャーどうこう細かい事関係なしにただただラップが上手すぎるので、自分もヒップホップの入口には持って来いでした。上手すぎてその凄さだけで楽しめちゃうくらいカッコ良かったです。

アングララップにありがちな説教臭さや怒られてる感もないので聞きやすく、それでいて本物のスキルを体感できるという点でも、何も知らない自分には非常に心地よかったです。

 

 

トリッキーな客演

それから彼らのスタイルとして演出などに他のラッパーではやっていないコラボなどを多用していてこれもかなり斬新でした。

今でこそラッパーがアイドルや芸人とタイアップするのは普通になってきましたが、HIPHOPが硬派で村社会的なあの時代から餓鬼レンジャーはかなり独自のスタイルを貫いています。

 

PVにセクシータレントのインリン・オブ・ジョイトイ(懐かしい!)が出演したり、グラップラー刃牙とのタイアップがあったり、アルバムのイントロで「feat.くりーむしちゅー」があったり等、話題性に事欠かない活動も非常に面白かったです。

ちなみにソフト・オン・デマンドでAVの監督もやっています。自分はちょっと見れてないですが見た人いたら感想教えて下さい笑。

 

 

未だ衰えないカッコよさ

曲紹介、今回も迷ったんですが2017年8月発売『キンキーキッズ』収録曲の餓鬼レンジャーfeat.TWIGY、呂布カルマとかいう反則の4本マイクリレー曲にします。呂布カルマが入ってるのはビックリりました。

ガキレン知らない方は是非ともチェックしてみて下さい!

 

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