レペゼン社会不適合者

街からはじかれた社会不適合者Kayan-DDがHIPHOPの情報、アーティスト紹介などをしていきます

KICK THE CAN CREW【ラッパー解説】14年ぶりに復活!日本のHIPHOP普及に貢献したビッグアーティスト

f:id:asukaksk:20171014135006g:plain

今回は当時まだまだコアな音楽とされていた『ラップ』というものをポップなフィールドにまで領土拡大させた立役者、KREVA(クレバ)さん・LITTLEさん(リトル)・MCUさん(エムシーユー・以下敬称略)の3本マイクKICK THE CAN CREW(キックザカンクル―)の紹介です。

 

台頭当時の2000年初期はRIP SLYME(リップスライム)・DRAGON ASH(ドラゴンアッシュ)・ケツメイシSOUL'd OUT(ソウルドアウト)などのメジャーラップグループが次々とチャートイン。

それに反発するかのようにアンダーグラウンドHIPHOPグループによるメジャーアーティスト批判も始まり、この頃の日本語ラップ業界の盛り上がりは大いに過熱し盛り上がっていて『日本語ラップバブル』と呼ばれた時代です。

 

このオーバーグラウンドのトップを走っていたのが彼らキックザカンクルーで、ラップグループでは史上初の紅白歌合戦出場を果たし、山下達郎の名曲をカバーした『クリスマス・イブRAP』が話題になったりなど大活躍を見せていたグループです。

2004年から活動休止し楽曲のリリースはストップしていたのですが、2017年に待望の復活を果たした日本語ラップ普及の立役者でもあるキックザカンクルーの魅力を解説させていただきます。

 

 

スターであると共に批判の的でもあった当時

このサイト内でも何度か説明させていただいていますが彼らキックザカンクルーの曲がオリコンチャートに入り大旋風を巻き起こしていた2000年代初期は、アンダーグラウンドHIPHOPフォロワーからのセルアウト批判が盲目的に囁かれていました。

つまりは『売れている』=『自分を捨て商業的戦略に走ったフェイク』という構造が絶対的ルールとして渦巻いていてRIP SLYME・DRAGON ASH・SOUL'd OUTなどをディスする歌詞がアングラの楽曲ではたくさんありました。

 

ご多分に漏れず紅白歌合戦に出ていたり山下達郎のカバー曲を歌っているキックザカンクルーへの批判もかなり多く、なおかつ絶対王者として君臨していたKREVA(クレバ)がフリースタイルラップバトル戦線から急に離脱した事もその風潮を後押しする原因となっていました。

現在と違い当時のMCバトルは完全にマイナーなアングラの領域にあったので、KREVA(クレバ)がオーバーグラウンドとアンダーグラウンドを跨(また)いでいる状況から一気にスターにのし上がりアングラ圏から去って行った事が『裏切り者』感をより強めたのかと思います。

ただDRAGON ASHを除いて、メジャーで活躍するHIPHOPアーティスト達はそういった批判を相手にせず自分のスタイルと方向性を貫き続け、今以上に濃厚だったHIPHOPの『不良の音楽』というイメージが苦手だった層にも大きな支持を受けます。

お茶の間に日本語ラップを浸透させ、この国に多くの日本語ラップフォロワーを生み出した彼らの功績は大きいと言わざる負えません。

 

【撤退したドラゴンアッシュに関してはコチラで説明しています】

 

 

ラップで成功できるという可能性を与えた

昔は今以上に「ラップで成功する」なんて事を真面目に言っていたら業界人でさえも鼻で笑う時代ですがそんな常識を覆したのが彼らでもあります。こういったアーティストが出てくるのは業界の底上げにも大きく働いています。

HIPHOPは成り上がり精神が根底にありますから、若い世代に「自分もああなりたい」という夢を与える結果になりますし、そういった所からまた新たなスターが誕生したりするわけですからね。

 

ここで面白い話を一つ紹介します。番組でRHYMESTER(ライムスター)とキックザカンクルーが話していて若手からの質問という事でCreepy NutsのR指定から「本当に売れるとどれくらい世界が変わるのか知りたいです」と聞かれていました。

KREVAが当時を振り返り「ああ、曲リリースしてオリコンチャート見て『おお、また入ってる』って感じだったもんね~」と話し、MCUが「あの時は家を買ってやっぱいいやと思って半年で売ったりとかしてたよね」と話していました。

スゲー!そんな感覚で家買ってみてー!

 

やっぱミュージシャンって売れると凄いんですね。ただその時はあまりの忙しさに三人ともフラフラで楽屋で点滴を打っていたり、疲労でMCUが倒れたりした事もあると話していました。

人気が着火したタレントとかもそうだと思いますが、ステージの上ではそういった部分を見せる事は一切許されないでしょうから、やはりプロのエンターテイナーってのは大変な職業でもありますね。

 

 

キャラ立ち3本マイクをチェック

楽曲紹介は何にしようか迷いました。やはり14年ぶりの復活曲『千%』を紹介しようかと思いましたがここはあえてクリスマスも近いって事で『クリスマス・イヴRAP』を紹介させていただきます。

自分もめっちゃくちゃ久しぶりに聞きました、あるあるだけどなんか昔の曲聞くと当時の事フラッシュバックするっスよね~。

ってことでキックザカンクルーはラップ苦手な人でも聞けますから是非チェックしてみて下さい。

 

他にもたくさんのラッパーを語らせてもらってます。良かったらこちらから覗いてやって下さい。ラッパー解説 カテゴリーの記事一覧