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これ読んで知ったふりしろ!日本語ラップの歴史と世代別のファンの特徴を語る【HIPHOP】

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自分はドラゴンボール世代ですが小学校の頃はたしか悟空がちょうどスーパサイヤ人になっていた頃でした。アニメで言うとドラゴンボール『Z』、フリーザやセルと闘っていたあたりですね。

個人的にドラゴンボールで一番面白い時期はやっぱりあの辺なのですが、自分より少し年上の人にこの話をすると「バトルがインフレする前の如意棒とか筋斗雲とか乗ってた時が一番面白い」っていう人が多い気がします。

逆にもっと若い人はワンピースの場面で語る感じですかね。まあ自分はアーロンくらいまでしか見てないからお話にならないんスけどね。

 

やっぱりそれぞれ自分の趣向ってのは10代の頃や青春時代好きだったものだったり、大人になってからでも初めてそのジャンルに興味を持ったきっかけになったものに大きくインスパイアされるところはあるじゃないスか。

日本のHIPHOPに関してもやっぱし好みや感性が合うのはなんだかんだ同世代が多い気がします。これまで色々な人と話してきて世代別の特徴ってある気がしたんで『日本語ラップ』の歴史と一緒に大雑把に語っていくんでヒマだったら読んでください。

 

 

90年代以前

アメリカから輸入されたラップというものを半ば実験的に表現していた80年代の日本のHIPHOPのパイオニア達が作った導火線に火をつけたのが90年代前半から半ばあたりで活躍したアーティストです。

センセーショナルなラッパーが次々に登場し、『ラップ』という存在が日本で大きく認知された時代ですね。

 

ここで青春時代を送ったのは世代的に現在40代前半から30代後半の年齢の人達でしょうか。このあたりのHIPHOPファンは『日本語ラップ』のみを聞いていた人はかなり少ない気がします。

例えば「昔Microphone Pajer・キングギドラBuddha Brand聞いていたよ」という人も洋楽からラップを覚えた人が多く、ジャズやR&Bも好きなブラックミュージックファンという感じで日本語ラップマニアはかなり少数派です。

 

日本のHIPHOP創世記という事もありラップというよりHIPHOPカルチャー自体を重んじる人が多いので、この世代でHIPHOP好きを名乗る人は硬派な感じの人が多いですね。

なので、これは自分の周りだけかもしれませんが現在のバトルブームでラップを覚えたバトルヘッズに批判的な意見を持っている人が結構多い気がします。「もっとカルチャー学べよ」ってな感じですね。キビシーぜ。

でもHIPHOPはディグが大事ってのはホントそう思います。知れば知るほど面白いですからね。

 

 

2000年代前半

2000年に入るとオリコンなどでもHIPHOPを取り入れた曲が次々とチャートインするのが当たり前になり、ジャニーズの嵐の楽曲にラップパートが入ったりなど世間でもラップという歌唱法が完全に浸透します。

その反動で「本物のHIPHOPはあんなんじゃねえ!」とアンダーグラウンドから次々とハードコアなラッパーが登場するのがだいたい2000年代前半あたりですね。

90年代にも同じような派閥はありましたが、それ以上にオーバーグラウンドとアンダーグラウンドに隔たりがあり『売れている=ニセモノ』だったり『ストリート=リアル』という風潮が物凄く強い時代です。

 

この辺から「日本語ラップしか聞かない」という人が徐々に現れた世代でもあり、ファン同士でも''何を聞いているのか''でリアルorフェイクを色分けしようとするかなり極端な考えを持っている人が多かったです。

ハードコアなグループが次々台頭したためにライブ等での客層のガラも今より遥かに悪く、ある意味一番硬派な時代だったかもしれません。くどいですがとにかく村社会的な排他的思考が濃かったですね。

なのでアンチの方はこの時にオーバーサイズのダボダボファッションの人達になんか嫌な思いをした事があって、それで嫌いになった人が多いのかと勘ぐっています・・・。それならこの場でファンを代表して言おう!スイマセン!

 

 

2000年代後半

2000年代末に近づくにつれ日本のHIPHOPのバブルは崩壊していき『日本語ラップ氷河期』が訪れると共にシーン自体が落ち着いてきて、村社会的な風潮も徐々に弱まっていった時代です。

また「アメリカの真似事」という批判意見に逆らうように、シーンの雰囲気も『アメリカについていく』というものから『日本独自のHIPHOPを作る』という独立志向が見え始めた面白い時代でもあります。

あと、これまで『B-BOY PARK』の催しの1つだったMCバトルでしたが、2005年からMCバトルイベント『UMB』が始まりこれが人気になった事でファンのバトルに対する関心が徐々に高まりだしたのもこの時代です。

 

この辺になると「小学校から日本語ラップ聞いてます」といった世代が現れ始めます。先に述べた様に日本語ラップに独立思想が根付いてきたためファンの『こうでなくてはならない』といった排他的主張も弱まり「日本語ラップ大好きです」と堂々と言えるようになってきました。

 

 

2010年代前半

2010年代はスタイルの拡大が一気に行われます。ストリートなイメージのHIPHOPから抜け出し、自由な表現が受け入れられ始めた事で色んな個性を持ったアーティストが評価される時代になりました。

例えばこれまで『現場主義』が絶対だったシーンにもネットを使いこなすラッパーが現れそれが評価されたり、『メジャー=偽物』という固定概念を持つ人が減りアンダーグラウンドとオーバーグラウンドの隔たりがかなり薄くなりました。

加えて洋楽にはない日本語ラップ独特の表現をするラッパーがより増えた一方で、アメリカのトレンドを積極的に取り入れるアーティストも現れ始め日本のHIPHOPシーンはどんどん自由化していきます。

 

そしてMCバトルも本格的に熱を帯び始め『UMB』以外にも『戦極(旧戦慄)MCbattle』『罵倒』といったビッグイベントが開催されると共に高校生限定の『高校生ラップ選手権』といったものまで始まります。

音源よりもラップバトルがメイン活動となる''バトルMC''と言われる人達も次々と現れ、バトルのスポーツ化もより加速したことでフリースタイルの技術レベルのインフレが一気に起こりました。日本最強のバトラーR指定が一気に注目されたのもこのあたりです。

 

このあたりになるとMCバトルの流行と共にラップバトル専門のファン『バトルヘッズ』という人たちが現れ始めます。2010年代に入ってファンのMCバトルのリテラシーは凄い事になっています。

あとはスタイルの多様化に伴いファンの層もそれにシンクロする様に変わりましたね。昔はライブなどの現場でも男女共にビーボーイ!ビーガール!というイケイケの感じの人が多かったですが2010年代に入ってからはそんな事もなくなりました。 

アウトローラッパーからエリートラッパー、オタクラッパーやサラリーマンラッパー等、千差万別色々な人の価値観にマッチするキャラのアーティストが現れた事がリスナーの底上げに繋がったのだと思います。

 

 

現在

現在はあらゆる自己表現が受け入れられる日本のHIPHOPの歴史上一番寛容な時代かと思います。逆に、ライミングテクニックの平均値がある程度臨界点まで来てしまったので韻を上手く踏むだけでは受け入れられない時代でもあります。

昔に比べるとファンもかなり居心地が良くなりました。まあ今でも色々言う人もいますが、基本的に何聞いてても「好きなもの聞けばいいじゃん」っていう人が本当に増えました。

そんな事は当たり前なんですがね。でも前述の通りホントに昔はファン同士でもピリついてたんすよ泣。先輩に「Soul'd OUT聞いてます」って言ったら蹴っ飛ばされましたからね、マジめんどくさいでしょ?笑

 

そしてなんといってもここ最近の話題は『フリースタイルダンジョン』です。地上波でMCバトル放送という実験的な試みが見事にハマり、バトルのさらなる大流行のきっかけとなりました。

ブームはどこまで続くんですかね?バトルに興味を持ってくれるの嬉しいんですが、HIPHOP普及活動部員の自分としてはもしよければ是非とも音源にも触れていただきたいですね。

何聞いたらいいか分かんないって方はこのブログで色々なラッパーとかその他もろもろ解説してるんで是非チェケラしてみて下さい。

 

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