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SIMON JAP【ラッパー解説】関東でメンチが一番怖い男。投獄から復活した生粋のギャングスタ

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今回は2010年代前半のMCバトルシーンを盛り上げた立役者の1人。世田谷ギャングスタクルーJUSTY ACEことJA飛龍(活動休止中)のメンバーであるSIMON JAPさん(サイモンジャップ・以下敬称略)の紹介です。

JA飛龍時代はこれ以上ないくらいドープでアウトローなラップが話題となりキャリアに勢いがつくと思われましたが、アルバム制作中に麻薬所持で逮捕されてしまいます。

 

刑期を終えた後はバトルシーンに参戦。アツいバイブスと押韻、さらに喧嘩寸前のピリピリ感が漂うスキャンダラスな悪役キャラとして、MCバトルシーンを大きく盛り上げました。

フリースタイルダンジョン初代モンスターのDOTAMAがR指定戦で放った『東京で一番メンチが怖いラッパーSIMON JAPさんに僕は2回勝ってるからお前なんか怖くねえ』は名ラインです。

今回はそんなデンジャラスな男「バトルに出てリスク背負ってる方のサイモン」の魅力をお伝えします。

 

 

恐すぎるクルーJA飛龍

わ、悪そ~((((;゚Д゚))))

 

自分が彼らを最初に知ったのはキングギドラのDJ OASISのチャリティーソング『Change The Game』(2002年くらい)の客演に彼らが呼ばれていた時です。ほぼ同時期に窪塚洋介主演の『狂気の桜』のサントラにも登場していました。

当時のラップシーンは今と比べてアウトロー性が物凄く高く、アングラシーンで活躍し、台頭していたグループの多くはストリート出身のアウトローなグループで『ワルさ=リアル』という概念が非常に色濃い時代でした。

 

その概念をモロ反映させていたグループの1つとしてSIMON JAP竜巻GDJ犬神の3人で構成されるグループJA飛龍がいます。ドンヨリと不穏な空気が漂うトラックに過激な歌詞を乗せて歌うラップは当時のヤンチャなB-BOY達にとって大きなインパクトとなりました。

 

『ビルの陰忍ぶ、タイミング見計らい背後からプギャー、よそ見してりゃ逝っちまうシューティングター』

『俺を殺す事ができても、仲間が即お前の元へと必ず復讐しに現れる、覚悟しとけ』

『ジャッカル、狙った獲物は逃さねえ、死にたかねえが何も怖くねえ』

 

悪すぎる・・・((((;゚Д゚))))

 

当時は色んなワルいグループいましたけど、ここまで直接的に過激な表現をするグループはそんなにいなかったと思います。漢 a.k.a. GAMI率いるクルーMSCの若い頃とドンヨリ感やバイオレンス表現は通ずるところがありました。

 

 

出所後のバトル参戦

まだ今ほど有名じゃない時の呂布カルマ

 

彼は2008年に麻薬所持で逮捕されてしまうのですが、2011年に出所した後はMCバトルに精力的に参戦し始めます。

基本MCバトルというのは若い世代がほとんどです(この時は今以上にそうでした)。そんな中30歳過ぎての参戦、しかもそれなりにラッパーとしての経験、キャリアのある中でです。

普通は無名からバトルで知名度を上げ、徐々にバトルからフェードアウトしていき音源制作中心になっていく、という過程をほぼすべてのバトル出身ラッパーは取るのですが彼の場合は逆です。

 

これは音源でもバトルでもそうなのですが、若手がベテランをディスる場合だいたいこういった流れになります。

 

若手が

「引退とか考えた方がいいんじゃねえの?なあオッサン?」

みたいに噛みついて、ベテランが

「うんうん、俺にもお前みたいな時代あったよ。わかるわかる、若いっていいね」

といったように噛みつかれた側のベテランが若手を大人の対応で軽くあしらう、ボクシングで例えるなら勢いで倒しにかかってくる相手にアウトボクシングで受け流すような展開になる事がとても多いです。

まあ、キャリア的にも人生の先輩としても「若造ごときに熱くなるわけねえだろ」といった大人の戦い方をするわけですね。

 

しかし!!!

 

この男は違う!!!

 

若手の「時代遅れなんだよこのオッサンが」に対し彼は

「ああ?んだコラ?!」

とまさに先ほどのボクシングの例えなら足止めて打ち合いに行きます。このスタイルが非常に男らしくてカッコイイのです。真正面から相手の言葉を受け止めて返していくバリバリのインファイターです。

 

なのでバトル中に「やべえサイモンジャップ機嫌損ねたぞ・・・」となると一気にステージがピリピリしはじめる事もあり、そのスキャンダラスな感じがある意味魅力でもあり、自分は大好きなMCバトラーでもありました。

残念ながらバトルの方は2014年いっぱいで引退してしまいました。2016年大晦日の『フリースタイルダンジョン』や、2017年の『B-BOY PARK』などたまに臨時で出場する事もあるみたいですが、現在は音源や各イベントの主催者サイドとしてシーンを引っ張る立場となっています。

 

 

現在はパパに

あんなに怖かったサイモンジャップも現在はお父さんになっています。ちなみに顔が少しハーフっぽいのは祖父がギリシャ人だからかと思います。イケメンですよね。

2017年9月は『MURDER GP』という音源バトルにてシーンを盛り上げている事もあり、パパになってもまだまだ闘争心は失われておらず、ファンとしてはまたバトルに帰って来てほしいという思いが強いです。

気になった方は彼の動きを今後も是非チェックしてみて下さい。

 

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