レペゼン社会不適合者

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【ZEEBRAに公開処刑された男を再評価】Dragon Ashのkjのラップ業界への貢献を忘れるな

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現在も大人気のバンドDragonAsh(ドラゴンアッシュ)のボーカルでもある降谷建志さん(旧kjケージェー・以下敬称略)が10数年前はラッパーとして活躍していた事を知っている人は多いでしょう。

 

しかしキングギドラの強烈なディス曲『公開処刑』によりHIPHOP業界からkjが退場した騒動は当時かなり話題になりました。

『処刑』された当時はヒップホップファンからも彼を擁護する声はほとんどなかったように思いますが、今考えてみると・・・という事について考察してみます。

 

 

おさらいしてみよう

経緯が分からない方もいると思うので、当時どういった事がシーンで起こっていたのか、まず軽く解説します。

 

90年代後半ミクスチャーバンドとして徐々に人気を博していったドラゴンアッシュは、99年に降谷建志が尊敬する男ZEEBRAを客演に招いた『GratefulDays』をリリース(俺は東京生まれHIPHOP育ち♪ってやつ)。

この曲が大反響を呼びキャリア初のオリコン1位を獲得、一気にHIPHOPシーンの最前線に躍り出ると同時に、この辺からドラゴンアッシュの楽曲も正統派ラップのものが増えていき本格的にラッパーとして活動し始める

 

そんで

 

2000年あたりではHIPHOPに興味のなかった人でさえ「ラップ?ラップってドラゴンアッシュとかだよね?」というくらい世間からも認知される存在となる。

ラップ音源だけでなくミクスチャー音源もカッコよく、ボーカル・ラップ両刀使いで顔立ちも男前とあって人気が大爆発しサードアルバムは180万枚を記録。

 

しかし

 

2000年のドラゴンアッシュからリリースされた『Summer Tribe』という曲がZEEBRAにあまりにも似ているためファンも「ん?」という感じになる。ここでジブラの怒りポイントがかなり上昇する。

どれくらい似てるかっていうと「コレ、ジブラの新曲だよ」「へぇ~そうなんだ」ってなるくらいの、写輪眼を持つコピー忍者カカシ先生も納得のクオリティ。

 

そんでもって

 

『Summer Tribe』リリース以降もkjのラッパー活動はどんどんと軌道に乗っていくが、相変わらずライブでの振舞い方やフロウがZEEBRAに似ている事から(リスペクトから来る振舞い)、今まで黙認し我慢していたジブさんの怒りポイントがMAXに近づき超必殺ゲージもそろそろ満タンになる。

 

そして遂に

 

数年ぶりに復活したキングギドラの2002年リリースのアルバム内の楽曲『公開処刑』でkjをコテンパンにディス。これによりkjは相当なダメージを負ってしまったようで、これ以後現在に至るまでラップを一切しなくなってしまう。

大雑把に説明するとだいたいこんな感じです。

 

 

当時のHIPHOPシーン世論

当時のHIPHOPファンの声としては前述の通りあまりドラゴンアッシュを擁護する声は聞かなかった気がします。今のようにネットが普及していなかったので世の中の声がどういう感じだったのかは分かりませんが「kjはフェイク野郎だ」という空気がヒップホップシーンには漂っていました。

 

もちろん自分もドラゴンアッシュのCDはかなりハマっていて好きでよく聞いていたのですが、シーンの雰囲気に流されたのとキングギドラのアルバム『最終兵器』の出来がめっさカッコよかったのも相まって、「kjダセえよな」とか言ってた気がします笑。

もちろん純粋な『ドラゴンアッシュファン』は怒っていたと思います。当時は今よりもHIPHOPの特徴の1つである楽曲でのビーフ自体にファンもまだまだ耐性がなく刺激が大きかったので、とにかく反響を呼んでいました。

 

 

現在のHIPHOPファンの声

ユーチューブでDragon Ashのラップ時代の音源のコメント欄を見てもらえば分かると思いますが、当時とはうって変わってkjを擁護する声が非常に多くそのどれもが高評価が大半を占めています。

 

この気持ちはかなり分かります。おそらく、おそらくですが自分と同じようなドラゴンアッシュを青春時代に聞いていた世代ドラゴンアッシュがHIPHOPへの入口になったファン達が今では大人になって、彼らのHIPHOP業界への貢献度を再認識した部分があるのではないでしょうか。

 

その中には若い頃、昔の自分と同じように「kjは猿真似したフェイクだ」と言っていた人も多くいるのではないかと思いますが、改めて今フラットな気持ちで昔のドラゴンアッシュのラップを聞くとやっぱりすげーカッコイイです。

 

 

Dragon Ashのラップ界への貢献は凄まじい

現在「俺はヒップホップしか聞かないぜ!」というゴリゴリのヘッズ達の中には、ドラゴンアッシュでラップの存在を知った人もかなりいると思います。

そう考えるとゼロからラップに興味を持たせ、将来のヒップホップジャンキー予備軍を相当数生み出した彼らの日本のHIPHOP業界への貢献は絶大なるものがあります。

 

このブログの読者さんからも「ラップはあまり詳しくないんですがドラゴンアッシュとかなら知ってますよ」みたいなコメントを頂く事が何回かあり、今でも『HIPHOP=Dragon Ash』という印象を持っている人がいるほど影響力があるグループってのは凄い事です。

 

もし彼がまたラップ復活したら多分泣くぞ俺は、、、帰ってきてよkj、、、